[自己責任で済まされない人権問題の姿勢が問われる]
メキシコ五輪での陸上競技表彰式での彼らの抗議の代償は大きなものでした。オリンピックの場から追放され、帰国後も職場を首に。家族への脅迫も相次ぎ、ついには妻が自殺に追い込まれる悲劇さえも…。
1968年メキシコ五輪・陸上男子200メートルの表彰式。米国の黒人選手2人が黒い手袋をつけたこぶしを高々と突き上げました。黒人への差別や暴力が横行し、五輪の半年前にはキング牧師が暗殺されるという事件が起き。それに対する無言の抗議でした。

それから半世紀余り。人種差別の犠牲者を刻んだ7枚のマスクとともに、テニスの全米オープンで大坂なおみ選手が2度目の優勝をなしとげました。重圧のなか「自分の信念を貫けた」と。一打一打の力強さ、劣勢をはね返すたくましさ、心身ともに成長した姿でした。大会の主催側も後押し。会場には「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事だ)」の横断幕や黒人アートの看板が設けられ、全米テニス協会は「人種差別にゆるぎなく立ち向かう」との声明を発表しました。
「アスリートは政治を語るべきではない、あなたは日本人なのか。」などというSNS上では大坂選手への心ない批判や中傷も日本国内でおきました。しかし、一部の狭い見方にとらわれない彼女の勇気ある行動や発言は、国境をこえて多くの心に響いています。差別の問題についてみんなが話し合うきっかけをつくりたかったという大坂選手。アスリートである前に、ひとりの黒人女性として、ひとりの人間として、変化のために希望をもって行動し続ける。その思いは今を生きる人びとに呼びかけてきます。

国の責任になんら触れず、国民に「自助・共助・公助」が当然だと思い込ませようとする菅新新政権に何の期待も持てないと思っている国民が大多数だと私たちは肝に銘じるべきでしょう。
[辞任前に憲法破壊を促す異常]

安倍晋三首相が「ミサイル阻止に関する安全保障政策の新たな方針」について談話を発表しました。敵国のミサイルが発射される前にその基地などをたたく「敵基地攻撃能力」の保有に関し年末までに結論を出すよう促すものです。敵基地攻撃は事実上の先制攻撃であり、憲法をじゅうりんするばかりか、国際法違反です。退陣する首相が安全保障政策の大転換につながる方針策定を次期政権に求めるというのは極めて異常です。
「戦争する国」への暴走
談話は、北朝鮮の弾道ミサイルや核兵器の保有・開発状況に触れ、「(ミサイル)迎撃能力を向上させるだけで本当に国民の命と平和な暮らしを守り抜くことができるのか」「抑止力を高め、…攻撃の可能性を一層低下させていくことが必要ではないか」と述べ、事実上、敵基地攻撃能力の保有を主張しています。その上で「今年末までに、あるべき方策を示し、わが国を取り巻く厳しい安全保障環境に対応していく」と表明しています。
首相は談話発表後の記者会見で、次の内閣を「縛ることにはならない」としつつ、「シームレスに(途切れなく)議論していくのは当然のことであり、最大の責任だ」と述べました。敵基地攻撃能力の保有に向け、後継首相の「責任」を迫るものです。
すでに辞意を表明し、行政の継続に必要な事務処理にとどまるべき首相が、憲法破壊の道筋をつけることは許されません。
談話で見過ごせないのは、安倍政権の7年8カ月で「わが国の安全保障政策に大きな進展があった」とし、「平和安全法制を成立させ、日米同盟はより強固なものとなった」と述べていることです。「平和安全法制」とは、安倍政権が2015年9月に成立を強行した安保法制=戦争法のことです。同法は、米国に対する武力攻撃を日本が阻止する集団的自衛権の行使や、「戦闘地域」での自衛隊による米軍への兵站(へいたん)などを可能にしました。いずれも歴代政府が「違憲」としてきたもので、米国とともに日本が「戦争する国」になることに道を開きました。
談話は、敵基地攻撃能力の保有検討に関し「助け合うことのできる同盟はその絆を強くする」と述べています。日本が敵基地攻撃能力を保有することになれば独自に他国を攻撃できるようになり、米国の戦争体制、さらには核戦略に一層深く組み込まれるのは明らかです。
談話は、敵基地攻撃能力保有の必要性について「抑止力を強化する」と強調しています。
しかし、談話が指摘するように「北朝鮮はわが国を射程に収める弾道ミサイルを数百発保有」し、「核兵器の小型化・弾頭化も実現」しているとされます。さらに北朝鮮が保有するミサイル発射台付き車両は最大200両とされます。
軍事的緊張著しく高める
移動するミサイル発射台の正確な位置を把握するのは困難な上、その一部を破壊できても、残りのミサイルが発射されれば甚大な被害は免れません。そのすべてを破壊できるような攻撃力を追求することになれば、際限のない軍拡につながり、北東アジアの軍事緊張を著しく高めることは必至です。
今、何よりも大事なことは、ミサイルを撃たせない外交交渉や平和構築への努力です。
[いま韓国の音楽グループがすごいことに]

コロナ禍で人びとが口ずさむようになった「上を向いて歩こう」。飛行機事故で亡くなった故坂本九さんが歌った曲が全米で1位になったのは57年前のことです。。韓国の男性ヒップホップグループ「BTS(防弾少年団)」が全米首位を獲得しました。これは坂本九さん以来の快挙です。シングルとアルバムの両方でトップになったのはアジアの歌手で初めて。世界的に人気を集め、「21世紀のビートルズ」といわれる20代7人組の魅力とはいったい何でしょう。磨かれた踊りと多彩な楽曲もさることながら、彼らの音楽を語るうえで重要なのは独特な世界観とメッセージです。文芸評論家のシン・ヒョンチョルさんはそういいます。歌詞は荒々しくも叙情的で哲学や文学の要素もあり、それが傷つきやすい若者の心に響いているとも(『BTSを読む』)。グループ名に込めた意味。それは、若者に向けられる社会的な偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜くことだとメンバーの1人が語っています。精神のよりどころを探し葛藤しながら成長していく。その姿に共鳴し、ともに弾を防ぐアーミー(軍隊)と呼ばれるファンの存在も支えになっています。ユニセフを支援するBTSは2年前の国連総会で世界中の若者たちに呼びかけました。自分自身を愛し、語ろうと。人種差別や暴力反対の運動にも支持を表明しています。人びとが分断される体制や社会にあって、誰もが抱えている孤独や悲しみ。そのなかで、お互いを大切に思い、助けをもとめあい、つながりあいたい。彼らの音楽からは、そんなメッセージが伝わってきます。
日本の音楽界はどうか。媚びを売るようなお粗末なとても音楽性の優れたグループが存在しないのが残念です。
[最近の我が家のドラ猫]


参加してるので、応援してもらえたら嬉しいです``r(^^;)ポリポリ

(↑ポチ
) (↑ポチ
)
拍手ボタンのポチポチお願いで~す。まり姫の励みになります、そして皆さんには笑顔をネ(*^^*ゞ
拍手ボタンを押すともっと見たくなりますよm(o´・ω・`o)mペコリン
メキシコ五輪での陸上競技表彰式での彼らの抗議の代償は大きなものでした。オリンピックの場から追放され、帰国後も職場を首に。家族への脅迫も相次ぎ、ついには妻が自殺に追い込まれる悲劇さえも…。
1968年メキシコ五輪・陸上男子200メートルの表彰式。米国の黒人選手2人が黒い手袋をつけたこぶしを高々と突き上げました。黒人への差別や暴力が横行し、五輪の半年前にはキング牧師が暗殺されるという事件が起き。それに対する無言の抗議でした。

それから半世紀余り。人種差別の犠牲者を刻んだ7枚のマスクとともに、テニスの全米オープンで大坂なおみ選手が2度目の優勝をなしとげました。重圧のなか「自分の信念を貫けた」と。一打一打の力強さ、劣勢をはね返すたくましさ、心身ともに成長した姿でした。大会の主催側も後押し。会場には「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事だ)」の横断幕や黒人アートの看板が設けられ、全米テニス協会は「人種差別にゆるぎなく立ち向かう」との声明を発表しました。
「アスリートは政治を語るべきではない、あなたは日本人なのか。」などというSNS上では大坂選手への心ない批判や中傷も日本国内でおきました。しかし、一部の狭い見方にとらわれない彼女の勇気ある行動や発言は、国境をこえて多くの心に響いています。差別の問題についてみんなが話し合うきっかけをつくりたかったという大坂選手。アスリートである前に、ひとりの黒人女性として、ひとりの人間として、変化のために希望をもって行動し続ける。その思いは今を生きる人びとに呼びかけてきます。

国の責任になんら触れず、国民に「自助・共助・公助」が当然だと思い込ませようとする菅新新政権に何の期待も持てないと思っている国民が大多数だと私たちは肝に銘じるべきでしょう。
[辞任前に憲法破壊を促す異常]

安倍晋三首相が「ミサイル阻止に関する安全保障政策の新たな方針」について談話を発表しました。敵国のミサイルが発射される前にその基地などをたたく「敵基地攻撃能力」の保有に関し年末までに結論を出すよう促すものです。敵基地攻撃は事実上の先制攻撃であり、憲法をじゅうりんするばかりか、国際法違反です。退陣する首相が安全保障政策の大転換につながる方針策定を次期政権に求めるというのは極めて異常です。
「戦争する国」への暴走
談話は、北朝鮮の弾道ミサイルや核兵器の保有・開発状況に触れ、「(ミサイル)迎撃能力を向上させるだけで本当に国民の命と平和な暮らしを守り抜くことができるのか」「抑止力を高め、…攻撃の可能性を一層低下させていくことが必要ではないか」と述べ、事実上、敵基地攻撃能力の保有を主張しています。その上で「今年末までに、あるべき方策を示し、わが国を取り巻く厳しい安全保障環境に対応していく」と表明しています。
首相は談話発表後の記者会見で、次の内閣を「縛ることにはならない」としつつ、「シームレスに(途切れなく)議論していくのは当然のことであり、最大の責任だ」と述べました。敵基地攻撃能力の保有に向け、後継首相の「責任」を迫るものです。
すでに辞意を表明し、行政の継続に必要な事務処理にとどまるべき首相が、憲法破壊の道筋をつけることは許されません。
談話で見過ごせないのは、安倍政権の7年8カ月で「わが国の安全保障政策に大きな進展があった」とし、「平和安全法制を成立させ、日米同盟はより強固なものとなった」と述べていることです。「平和安全法制」とは、安倍政権が2015年9月に成立を強行した安保法制=戦争法のことです。同法は、米国に対する武力攻撃を日本が阻止する集団的自衛権の行使や、「戦闘地域」での自衛隊による米軍への兵站(へいたん)などを可能にしました。いずれも歴代政府が「違憲」としてきたもので、米国とともに日本が「戦争する国」になることに道を開きました。
談話は、敵基地攻撃能力の保有検討に関し「助け合うことのできる同盟はその絆を強くする」と述べています。日本が敵基地攻撃能力を保有することになれば独自に他国を攻撃できるようになり、米国の戦争体制、さらには核戦略に一層深く組み込まれるのは明らかです。
談話は、敵基地攻撃能力保有の必要性について「抑止力を強化する」と強調しています。
しかし、談話が指摘するように「北朝鮮はわが国を射程に収める弾道ミサイルを数百発保有」し、「核兵器の小型化・弾頭化も実現」しているとされます。さらに北朝鮮が保有するミサイル発射台付き車両は最大200両とされます。
軍事的緊張著しく高める
移動するミサイル発射台の正確な位置を把握するのは困難な上、その一部を破壊できても、残りのミサイルが発射されれば甚大な被害は免れません。そのすべてを破壊できるような攻撃力を追求することになれば、際限のない軍拡につながり、北東アジアの軍事緊張を著しく高めることは必至です。
今、何よりも大事なことは、ミサイルを撃たせない外交交渉や平和構築への努力です。
[いま韓国の音楽グループがすごいことに]

コロナ禍で人びとが口ずさむようになった「上を向いて歩こう」。飛行機事故で亡くなった故坂本九さんが歌った曲が全米で1位になったのは57年前のことです。。韓国の男性ヒップホップグループ「BTS(防弾少年団)」が全米首位を獲得しました。これは坂本九さん以来の快挙です。シングルとアルバムの両方でトップになったのはアジアの歌手で初めて。世界的に人気を集め、「21世紀のビートルズ」といわれる20代7人組の魅力とはいったい何でしょう。磨かれた踊りと多彩な楽曲もさることながら、彼らの音楽を語るうえで重要なのは独特な世界観とメッセージです。文芸評論家のシン・ヒョンチョルさんはそういいます。歌詞は荒々しくも叙情的で哲学や文学の要素もあり、それが傷つきやすい若者の心に響いているとも(『BTSを読む』)。グループ名に込めた意味。それは、若者に向けられる社会的な偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜くことだとメンバーの1人が語っています。精神のよりどころを探し葛藤しながら成長していく。その姿に共鳴し、ともに弾を防ぐアーミー(軍隊)と呼ばれるファンの存在も支えになっています。ユニセフを支援するBTSは2年前の国連総会で世界中の若者たちに呼びかけました。自分自身を愛し、語ろうと。人種差別や暴力反対の運動にも支持を表明しています。人びとが分断される体制や社会にあって、誰もが抱えている孤独や悲しみ。そのなかで、お互いを大切に思い、助けをもとめあい、つながりあいたい。彼らの音楽からは、そんなメッセージが伝わってきます。
日本の音楽界はどうか。媚びを売るようなお粗末なとても音楽性の優れたグループが存在しないのが残念です。
[最近の我が家のドラ猫]



参加してるので、応援してもらえたら嬉しいです``r(^^;)ポリポリ


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コメント
頑固爺さんへ!!
今年も大変世話になりましたね。☆
世の中はコロナで暗いですが政治を正し明るい社会に変えたいですねー^^。
今年も大変世話になりましたね。☆
世の中はコロナで暗いですが政治を正し明るい社会に変えたいですねー^^。
まり姫さん&頑固叔父さんへ!!
<strong>速いもので令和2年も終わろうとしていますねー。
沢山の思い出をいただき感謝いたします。☆☆
ちかごろ加齢による(そうでもなく元気なひともいる)心臓悪化をいたし近く頸動脈エコー検査をいたし悪ければそのまま入院となるものと覚悟しています。血塊の溶解剤は既にたくさん服用していてこれ以上増やせない状態です。(´;ω;`)
此処で若返った心算ができなかったことが悪かったようです。もし生きて帰られたら今度は私も政治家になりますねー。苦笑!!☆☆</strong>
<strong>速いもので令和2年も終わろうとしていますねー。
沢山の思い出をいただき感謝いたします。☆☆
ちかごろ加齢による(そうでもなく元気なひともいる)心臓悪化をいたし近く頸動脈エコー検査をいたし悪ければそのまま入院となるものと覚悟しています。血塊の溶解剤は既にたくさん服用していてこれ以上増やせない状態です。(´;ω;`)
此処で若返った心算ができなかったことが悪かったようです。もし生きて帰られたら今度は私も政治家になりますねー。苦笑!!☆☆</strong>
頑固爺爺とまり姫さんへ!!
和図は成立一ケ月で菅内閣の支持率は53%と暴落しました。早すぎるのと落差が大きすぎます。いかに農家の叔父さんともち上げても所詮は総理の器ではなかったのです。初の外遊でも現行の棒読みはお粗末すぎます。自民党内で支持率を調査していますが恐らく解散する数字では中たことを証明されました。爆(阿呆)
和図は成立一ケ月で菅内閣の支持率は53%と暴落しました。早すぎるのと落差が大きすぎます。いかに農家の叔父さんともち上げても所詮は総理の器ではなかったのです。初の外遊でも現行の棒読みはお粗末すぎます。自民党内で支持率を調査していますが恐らく解散する数字では中たことを証明されました。爆(阿呆)
頑固じじいさんへ!!
3連休ですので日帰り温泉で癒してきましたが、羽生九段を応援して疲れて癒してきたということです。笑)☆菅総理は味を占めてまた総裁になりたいでしょうが器が違うと思います。ただ根性だけでは外交もかないません。南北和解の中トランプが北朝鮮とも対話をするかもしれません。日本はおくれてあいてにされなくなる恐れがあります。
3連休ですので日帰り温泉で癒してきましたが、羽生九段を応援して疲れて癒してきたということです。笑)☆菅総理は味を占めてまた総裁になりたいでしょうが器が違うと思います。ただ根性だけでは外交もかないません。南北和解の中トランプが北朝鮮とも対話をするかもしれません。日本はおくれてあいてにされなくなる恐れがあります。
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2020/09/19 22:19
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